観葉植物について
人間と緑の関係について
かつて、人類の祖先はアフリカの大森林に住んでいました。そこは木の実や野草などの食べ物に溢れており、天敵となる動物も存在しませんでした。ビタミンCを体内で精製することができない人類にとって、安全にビタミンCを含む木の実や野草を摂取できるその場所は、ほとんど楽園だったのかもしれません(ビタミンCは、生物が生きていく上で欠かせない栄養素です)。
しかし、人類はいつまでも、そこに留まることはできませんでした。大規模な地殻変動による森の乾燥化により、食料となっていた木の実や野草が失われ、お腹一杯食べることがことが出来なくなったのです。今から約500万年前の出来事でした。それから人類は乾燥した草原での生活に適応すべく進化の旅を始めるですが、緑あふれる楽園を失った悲しみは、人類の遺伝子に深く刻まれ、消え去ることはありませんでした。現代人の潜在意識の中にも、その痕跡を時折見出すことが出来ます。

簡単に緑の環境を作り出す観葉植物
近年、都市化が進み周囲から緑が消えていくにつれ、おぼろげな不安を訴える方が大勢いらっしゃいます。これは、人間と緑の関係で紹介したように、人類の遺伝子に刻まれた記憶、すなわち「楽園だった大森林を失った悲しみ」を呼び醒ましているからかもしれません。
庭園を造ったり、森へハイキングに行ったり、家庭菜園を作るのは、その悲しみをいくらかでも癒そうとする行動に見えます。しかし慌ただしい現代社会では、そのための時間すら作れない場合が少なくありません。時間を割かずに、お部屋の中で緑を愛でることができる観葉植物はこのような現代生活に欠くことの出来ないものになりつつあります。






